(AsCNP:Asian College of Neuropsychopharmacology)
北海道大学大学院薬学研究院 薬理学研究室 野村 洋
この度、福岡において開催された6th Congress of Asian College of Neuropsychopharmacologyに参加しました。私は認知機能障害、特に記憶の想起障害を回復させる治療法の開発を目指して研究を進めております。今回は口頭発表にて、ヒスタミン神経系の活性化によって記憶の想起障害が回復することを発表いたしました。発表後に中国の研究者から今後の研究についてのアドバイスをいただくと共に、中枢ヒスタミン業界の最新の動向について意見交換をしました。このように国内外の方と活発にディスカッションできることが国際学会ならではの良さと感じます。発表が1日目の朝に終わったこともあり、その後は特別講演、シンポジウムやその他の口頭発表、ポスター発表をじっくり聞くことができました。神経精神薬理学の幅の広さと、近年の進歩の速さを目の当たりにしました。自分も早く研究室に戻って、研究をどんどん進めなくてはいけないと思った次第です。また私は基礎の研究者ですが、普段あまり接点のない臨床分野の研究の話をじっくり聞くことができ、この点でも大変勉強になりました。
今回のJSNP Excellent Presentation Award for AsCNP 2019受賞を励みに、さらに研究を進め、神経精神薬理学の発展に貢献したいと思っております。どうもありがとうございました。