不安症・強迫症診療ガイドラインタスクフォース

パニック症診療ガイドラインの作成と公開について

日本不安症学会 / 日本神経精神薬理学会
2025 年(令和 7 年)9月1日


 日本不安症学会および日本神経精神薬理学会では、2018年3月に両学会合同の「不安症・強迫症診療ガイドライン合同作成委員会」を設置し、パニック症を含む不安症・強迫症に関する診療ガイドラインの作成を開始いたしました。
 本ガイドラインは、科学的根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine; EBM)の理念に基づき、公益社団法人日本医療機能評価機構の「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」を参考として作成されました。社交不安症、パニック症、強迫症に関して薬物療法および精神療法のクリニカル・クエスチョン(CQ)を設定し、システマティック・レビューの結果に基づき、治療効果(益)と脱落等の不利益(害)を総合的に考慮した推奨をまとめています。
 本ガイドラインは、成人(18歳以上)のパニック症に対する標準的な診療を簡潔に示したものです。医師をはじめとする医療従事者のみならず、患者さんやご家族が科学的根拠を共有し、診療方針を共に検討する「共同意思決定(Shared Decision Making; SDM)」の推進に役立つことを目的としております。
今後の診療現場において広くご活用いただけますと幸いです。

委員一覧

委員長 朝倉  北海道大学保健センター
副委員長 稲田  北里大学 医学部精神科学
委員 井上  東京医科大学 精神医学分野
大坪 天平 東京女子医科大学付属足立医療センター
熊野 宏昭 早稲田大学人間科学学術院
塩入 俊樹 岐阜大学大学院医学系研究科精神医学分野
清水 栄司 千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学
高塩  昭和大学医学部精神医学教室
藤井  北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野
松永 寿人 兵庫医科大学精神科神経科講座
三井 信幸 北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室
山田  兵庫医科大学精神科神経科学講座

活動内容